スクラム開発とは、少人数のチームを結成して、日々チームメンバーとミーティングをしつつ、作成するシステムの中から優先順位の高いものを順番に作っていく手法のことです。

日々ミーティングをして進捗状況や製品の全体像について話し合うため、問題を素早く検知することができ、軌道修正も容易に行うことができます。また、開発途中に顧客を巻き込むことも行えるため、製品そのものに齟齬が生じた場合でも素早く軌道修正することが可能になります。

ウォータフォール開発では、初期段階で製品の完成予想図を明確にすることが難しいというデメリットがありました。これはプロジェクトの内容がまだ曖昧なまま開発がスタートすることがあったり、あとから要望が加わるなどすることがあるためです。
ですが、スクラム開発の場合は1つ1つの作成する機能が小さいため、作る内容を具体的にしやすく、完成予想を正確かつ容易に行えます。

他にもプロジェクトのメンバーが自律的に行動するというメリットがあります。各メンバーが自分の担当する機能を作成するプランを自分で作り、それをチーム全体で承認します。自分がチームに認められたという思いが生まれれば、作成する機能に対して責任感が生じます。その結果として、メンバーが自律的に行動するようになるでしょう。
さらに各メンバーが自律的に行動するようになると、プロジェクト全体で早く製品を作るためにはどうすればよいのかを考えることにつながり、メンバーの視野が広がって、さらに効率よく自律的に行動できるようになるはずです。
また、そんなメリットの多いスクラム開発のメンバー構成や役割、具体的なプロセスについてはこの《スクラム開発の有用性》から知ることができます。